広東語の発音表記法について
ローマ字表記の種類とカタカナ表記の問題点
いわゆる標準の中国語(普通話)には、公式発音表記法として「ピンイン」がありますが広東語では公式表記法が存在せず、何種類もの発音表記法が存在しています。
代表的な発音表記法
日本で使われている、おもなローマ字表記法を挙げておきます。最初から、それぞれの表記法の互換性を学ぶのは大変ですので
最初はどれか一種類に統一されることをお勧めします。
ちなみに私は最初「耳」からの学習がメインでしたので
発音表記と「音」が結びつくまで、少し時間が必要でした。
1.千島式
広東語教授法の先駆者の一人で、多くの広東語に関する教材を著されております。利便性を考慮して、独自に編み出したローマ字表記法は「千島式」と呼ばれます。
千島英一先生の教材を使用するには、必須となります。
特徴
声調は6種類に分類しており、発音表記はシンプルです。表記例
2.イエール式
イエール大学で考案された「Huang-Kok Yele romanization」イエール式ローマ字表記法と呼ばれる発音表記法で
海外の教材を始め、国内の広東語教材にも広く採用されている。
声調記号を数字を用いないで表すため、発音表記はやや複雑です。
特徴
声調は7種類に分類され、千島式の発音表記法と互換性が無いので注意が必要です。海外では、もっとも通用している表記法です。
表記例
3.常用時廣州話讀音表
香港教育署により考案された表記法。吉川雅之先生の広東語教材に採用されている。特徴
声調を9種類に分類。声調記号には数字を用いる。表記例
カタカナ表記の問題点
日本語と広東語の発音では、明らかに口の動き、形、音質が異なっている。カタカタが日本語の発音を表している(口の動き、音を規定している)限り
広東語の発音を表すことが出来ないのは、簡単に判断が付くと思います。
カタカナの発音法と広東語の発音法を切り離して考える必要があります。
日本語に無い音を聞き取る
広東語には、日本語では使われないような発音が使われます。その音が、どのような成分であるかを認識できない限り
聞き取ることも、自分で発音することも困難だと思います。
教材の発音部分は難しいと思いますが
音声を聞きながら、教材に目を通して「日本語に無い音」がイメージできる様になってください。
発音に関しては、まず、市販のきちんとした教材を購入することをお勧めします。
お勧めの教材
「香港粤語〔発音〕」吉川雅之 著広東語入門教材 香港粤語―発音
*本屋さんからの注文でも、大変に入手が困難なようです。
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